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2017年3月27日の大崎裕史の今日の一杯

東京都江東区住吉

ここ数年で移転や新規出店を重ね、今、どの店が残っていてどんな味を出しているか、ソラで言えるラーメン評論家はいるだろうか?意外と難しい。食べログにはまだ閉店した小川町の店舗が載っている。(ラーメンデータベースは正しい)

元々、住吉でオープンし、錦糸町に移転、小川町支店、曳舟支店をオープンし、今回創業の地・住吉に舞い戻ってきた。ただし、以前あった場所とは違う。

この店は濃厚つけめんで人気になった。スープ割り替わりの「カレ変ライス」も好評。それらのメニューを残しながら、柱となる清湯の新作を開発。それが「醤油そば」850円。4ヶ月の試作を重ねて、タレに頼らず出汁で食べる清湯醤油味を完成させた。店名に「JPN Authentic noodle」と小さく付けたのは、そういう想いがあったようだ。

スープは、国産の丸鶏・鶏ガラやもみじ、昆布、椎茸以外にフォアグラやホンビノスも使用。提供直前に合わせる本来の意味での「Wスープ」なので芳醇な香りや重層スープの味わいがよくわかる。さらにチャーシューの上に「フォアグラソース」(フォアグラ、マッシュルーム、オリーブオイル)がのっており、途中で混ぜることで少し味を変えることができる。(まだ変化は弱いが進化を続けるようだ)

チャーシューは2種類。豚肩ロースの低温調理と豚バラ肉の煮込んだもの。どちらもジューシーで香ばしく、おいしい。麺は昔から付き合いのある浅草開化楼。

フォアグラソースの効果が若干弱いが、このスープは実においしい。完食完飲。さらにまだ進化を続けるとのことでもっとおいしくなっていくことであろう。期待したい。

ところで、こちらの女将さん。明るく元気でパワーをもらえるのでありがたいのだが、営業時間中に会うと他のお客さんそっちのけで喜んでくれるので(私だけじゃなく、ラーメン評論家や有名ブロガーなど)困ってしまう。錦糸町、曳舟、小川町と会わずにクリア(ゲームか!(笑))したが、今回は見つかってしまった。しばらく奥に引っ込んでいたと思ったら、私が食べ終えてからの撮影用にファンデーションを塗りたくっていたとか。ちゃんと接客しなさいっ!(笑)

いやはや楽しい女将さんである。

お店データ

麺屋 中川會 住吉店

東京都江東区住吉1-19-1 ツインタワーすみとし住吉館1F(住吉)
大崎裕史

(株)ラーメンデータバンク取締役会長。日本ラーメン協会発起人の一人。東京ラーメンショー実行委員長。1959年、ラーメンの地、会津生まれ。広告代理店勤務時代の1995年にラーメン情報サイト「東京のラーメン屋さん」を開設。2005年に株式会社ラーメンデータバンクを設立。2011年に取締役会長に就任。「自称日本一ラーメンを食べた男」(2015年12月末現在約23,000杯実食)として雑誌やテレビに多数出演。著書に「無敵のラーメン論」(講談社新書)「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)がある。